2009年11月29日

狩俣購買店、株式会社に 県内共同売店で初

 【宮古島】宮古島市の狩俣購買組合(通称・狩俣購買店)が毎年のように1億円超の売上高を計上し、県内共同売店で初めて11日付で株式会社に登記された。

 スーパーより安価な野菜販売や、地元住民の意識的な利用、観光客の利用などが盛況の理由。個人商店「マッチャ」にちなみ社名を「狩俣マッチャーズ」に変更。今後は地元の購買事業に加え、農家民泊や追い込み漁体験など狩俣の自然・文化資源を生かす観光案内や、高齢者への宅配、介護など新事業も展開し、利益を地域へ還元する計画だ。→ ranking

 狩俣購買店の2009年10月期(08年11月~09年10月)の売り上げは約1億7300万円で、近年は前年比100万円前後で増やしている。目玉は大型店より値段が安い野菜。大型店は見た目が良いA級品を仕入れるのに対し、同購買店は少し傷があっても味は落ちないB級品を仕入れ、低価格を実現し住民の家計を助ける。

 狩俣住民のほぼ全員が組合員。子ども会や自治会など地域の団体活動に伴う飲食物も大量に購買店で買い込む。池間島へ向かう幹線道路沿いの立地も観光客誘客につながっている。

 店は仕入れ担当の根間徹さん(39)と女性店員5人が切り盛り。店内は地域の情報交換や交流の場になっている。共同売店を研究する沖縄大学の宮城能彦教授は「近年(共同売店で)黒字の例はほぼない。毎年、どこかの共同売店が経営難で閉まる中、狩俣購買店はすごい」とそのパワーをたたえる。

 組合の法人化は8月の臨時総会で承認。池間等志社長は「少子高齢化で人口は減り将来的に売り上げ増はない。余力があるうちに法人化し、新事業で地域活性化の拠点にする」と法人化の狙いを語る。川満良和組合長は「利益は子ども会など各団体へ助成し還元している。新事業でも地域密着を変えず取り組んでほしい」と期待した。(古堅一樹)

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