祭祀をデータベース化 「久高島の宝」と区民
【南城】「文化の継承に役立ててほしい」―。沖縄の文化や民俗の研究者でつくる久高島年中行事研究会(小山和行代表)が、1982年から84年まで撮影された久高島の年中行事の映像をデータベース化する作業を進めている。このほど、映像を内蔵したパソコンを久高区(西銘正勝区長)へ寄贈。映像を見た区民らに「久高島の宝だ」と喜ばれた。
作業は2007年11月から、トヨタ財団の研究助成を受けて実施。10年4月に、一般公開する予定だ。映像は、ドキュメンタリー番組などを手掛けるヴィジュアルフォークロアー(北村皆雄代表)が久高島の主な祭祀(さいし)を撮影したもので、約60時間にも及ぶ。
行事の復元が可能になることを意図して詳細に記録していたが長い間、ビデオテープのまま倉庫に眠っていた。同会は映像をデータ化し、久高島に里帰りさせようと考え作業を企画。7日には「年中行事を考える」をテーマに久高島宿泊交流館でフォーラムを開催、データの入ったパソコンを区に寄贈した。
映像を上映すると、涙を浮かべて見入るお年寄りもいた。小山代表は「年中行事は、地域のコミュニケーションを円滑にする仕掛けとしても機能してきた。映像を通じて島の方々が誇りを持ち、地域文化の再構築につながるような仕組みをつくりたい」と話した。
会は今後、上映会やフォーラムを開催し、区民を支援していく予定。区もデータベースの管理委員会を設立し、活用法を検討していく。
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