ソ連のスパイだった与徳の勲章ロシアで発見

TJ

2010年01月14日 02:20

 太平洋戦争前、日本やドイツの政治機密を諜報(ちょうほう)し関係者が逮捕された「ゾルゲ事件」に連座した名護市出身の画家、宮城与徳(1903~43)に、旧ソビエト連邦政府から与えられた勲章と表彰状がロシア国内で発見された。13日に東京のロシア大使館で宮城の親族らに勲章と賞状が授与される。関係者間では勲章の存在が以前から知られていたが、所在が確認されたのは初めて。関係者は「当時、非国民扱いされていた宮城の名誉回復につながる」と話している。(与儀武秀)
 勲章と表彰状は1965年に宮城に与えられていたもので、ドイツによる旧ソ連への侵攻以降の「大国民戦争」(ロシアでの呼称)の関係者に贈られた「2級勲章」。ロシア大使館側は授与の理由を「同戦争に対応し、平和のために活動したため」と説明している。

 宮城の遺族や研究者の間では同勲章の存在が以前から知られており、関係者がロシア政府へ再三にわたって問い合わせていた。その結果、昨年中ごろロシア防衛省内の施設で保管されていることが確認され、親族への授与が決まった。

 授与式には米国在住の宮城の姪(めい)、徳山敏子さんが出席する予定。式に同席する沖縄戦後史を研究するフリーライター大峰林一氏は「これまで勲章の存在を確かめるためロシア政府に問い合わせたが所在が不明だった」と説明。「当初、宮城の活動は非国民扱いされたが、後に戦争回避の平和活動と評価された。勲章の授与によって宮城の人権が回復できる」と話している。

 宮城は1903年、名護市東江生まれ。19年渡米し、美術を学びながら社会主義運動に関与。リヒャルト・ゾルゲや尾崎秀実ら、国際的諜報組織の一員として活動したが、41年スパイ容疑で逮捕。43年に獄中で死去した。

[ことば]

 ゾルゲ事件 太平洋戦争前の1941~42年、駐日ドイツ大使館の情報官だったリヒャルト・ゾルゲを中心とする旧ソ連の国際諜報組織のメンバーが、ドイツや日本の対ソ参戦などについて諜報活動を行っていたとして逮捕された事件。関係者が多数逮捕され、ゾルゲは44年に処刑された。

http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1263401377/-100

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